ドイツでのヴァイオリンレッスン【1】

バイオリン

今回は、ドイツでのバイオリンのレッスンの様子についてお話しさせていただきたいと思います。
私がアウグスブルクのレオポルド・モーツァルト・コンセルバトリウムで師事していたのは、ハンガリー出身のエルネ・シェベスチァンというバイオリ二ストでした。
彼は、当時ミュンヘンにあるバイエルン放送交響楽団の第1ソロコンサートマスターをしていました。
そしてその合間にミュンヘン音楽大学とアウグスブルクで、クラスも持っていたと言うわけです。
私がアウグスブルクで彼のクラスに入ることが決まった時の言葉がとても印象的でした。その時は冬の1月か2月だったと思うのですが、ドイツの学校は9月が始まりなので一旦日本に戻ることになりました。そしてクラスが始まるまでのあいだ、バイオリンの練習をするな、と言うのです。これ以上、悪い癖をつける必要はない、と言う訳です。バイオリンはさらわなくて良いから、半年間ドイツ語を必死で勉強してきなさい、と言われて日本に戻って来ました。
彼自身がドイツでは外国人なので、言葉の重要性をよくわかっているが故のアドバイスだったのです。
そして、その秋からいよいよ本格的にレッスンが始るのですが、その話はまた次回にお話しします。

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