今回も、私が留学していたアウグスブルグのオーケストラの話し
ドイツでは、大抵の町に歌劇場があります。そして、その歌劇場専
歌劇場のオーケストラは、そのほとんどが国立または市立で いわゆる公立の団体です。
ですから、オーケストラの奏者は公務員の場合がほとんどです。と
ドイツのオーケストラは、ランクがAからD迄あって給料も違いま
ベルリンフィルやバイエルン放送交響楽団などの有名なオーケスト
さて、アウグスブルグのオーケストラですがここはBランクのオー
ここの団員は、その事がとても自慢の様で「カラヤンは俺たちが育ててやったんだ」などとよく言ってましたが、
カラヤンは、ご存じの通りその後 歴史に残る大指揮者として人生を全うしました。彼が亡くなった時の通信社の電文が、Der Koenig ist tot(デア ケーニッヒ イスト トート)[王が死んだ] と言うもので、たったこれだけの文で誰しもがカラヤンが亡くなった事を理解出来たのですから、凄いという他は
このアウグスブルグのオーケストラで私は、常トラ(*)として演奏する
(*)常トラ=オーケストラは団員がお休みを取る時や編成が大きな時など奏者が足りない時に、演奏会ごとに臨時でフリーの奏者などを雇います。それをエキストラと呼びます。トラとはエキストラの略で、常トラとは常に呼ばれるエキストラのことです。
「写真提供T.Otsuka」
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